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スーパーさくら組

ごっこランドを終えて

宇梶二美


毎年ドキドキする「ごっこランド」。今回私はさくら組の「忍者参上」での悪役を美貴子先生からのご指名でやることになり、頭の中はそのことばかり。家の中を歩きながら、「ハッハッハッハッ」、犬の散歩をしながら「ハッハッハッハ」と発声練習をしていた。美貴子先生のブースカのイメージになるべく合わせてかぶりものも準備した。子分のかぶりものも準備した。自分のかぶりものを作りながら、他の番組のもイメージが沸いてきて、ラビット、そしてキャロット星のベーターの帽子も作った。ラビットのヘアーバンドを作って置いていると、絵里先生がそれをはめて鏡の前でピョンピョンと跳ねていた。ラビット役の宇梶先生もそれをはめてやっぱり鏡の前でピョンピョン跳ねていた。どうやらウサギの耳をつけると自然に跳ねたくなるらしい。

さてキャロット星のベーターの帽子には前日に黄色の髪をつけてもっと可愛くなった。その出来映えに大満足していた私は当日ベーターになって登場してきた美貴子先生の姿を見てガックリとした。全く反対にかぶって黄色の髪の毛が全然見えなかった。私はとても残念だった。もう少し宇宙人ぽくなれたのにな…と。未だに美貴子先生は気づいていないようだ。妙子先生は、ももたろうのきじの羽を作ってくれと頼んだところ、おまけに頭とくちばしまで作ってくれて、御陰でもも組の子ども達はほんの少しの時間だったけれど、大空を飛んだ気分になれたのではないかなと思う。きじがそれなら、さるも…ということで大きな耳とクルリとまいたシッポを作ってくれた。よく美穂先生はイヤだ!とも言わずやってくれたなと思う。でもあの大きな鬼の口の中に入っていくという動きにはピッタリだったなと、妙子先生ってすごい!と思ってしまう。

さて、「ごっこランド」へ向けて子ども達の生活は特別変わりはないのだけれど、先生達はスケジュールを決めて練習の日々を送る。子どものいないところで、いろんなことを想定しながら、進めて行く。とても楽しくそして真剣な時間である。今回は何と言っても忍者の頭役の美貴子先生が最高におもしろかった。私は何度涙を流したことか… 少しずつかしららしくなっていった美貴子先生だった。

「ごっこランド」当日とてもおもしろかったことがある。ひよこ組の「こぶた」のお話で、子ども達とレンガのお家に入っていると、ある女の子が「ねぇ ふみせんせいがおおかみになってー!!」と何度も言うのである。レンガのお家ときたら当然オオカミがでてこなくてはおもしろくない。文化センターのあの舞台の上で、いつもの遊びがなされているんだな…と感じた。「うん そうだね オオカミになろうかな…」と言っていると向こうから絵里先生扮するオオカミがやってきた。その子は私の耳元で囁いた。「ねぇ いい考えがあるよ。お鍋を沸かして熱くしとこうよ!」と。会場のみんなには聞こえないこのごっこ遊びの世界での子ども達の声がある。ひとりひとりがそのお話の中に入り込み楽しんでいる。自由な表現がここにある。子ども達の中から、何回も「楽しかったね!!」と言う言葉を聞いた。招待していた小さなお客様が「楽しそうだね!」とつぶやいた。なんだかとっても嬉しくなった。