
宇梶二美
最近、五味太郎の「おとな (は が の) もんだい」という本を読み直していたら、ここ数年私が一番深く悩み考えていたことと相通ずる内容が書いてあって、なんだか嬉しくなりました。
「居場所」というのは私の解釈では時間とか空間だと思うのです。それは大きな時間の流れの中での「居場所」もあれば、細かく刻んだ時間での「居場所」もあると思います。きっと子どもも大人も自分の居場所を常に探そうとしてはいるのでしょうが、果たしてそれが見つけられたか、実現できたか、満たされたかどうかはわかりません。例えば幼稚園で子どもが数人で遊んでいることもあれば、一人で遊んでいることもあります。「友達と遊んでいればよくて一人でいるのはダメ」では決してないのです。そこに自分の自分で選んだ居場所があればいいのだと思います。家庭の中でも、学校の中でも、職場の中でも、もっと大きくなれば国の中でも、もっと大きく言えば世界、そんな中でこそ、自分がどう生きるかということがとても大切なことのように感じます。今の世の中、なんだか形ばかりのものがたくさんあるように感じるのです。時にはそこから外れて自分の居場所を大切にしてもいいのではないかと思うのです。それは決して人に迷惑をかけるものではないと思います。
自分の居場所は五味太郎さんが言ってらっしゃるように自分で見出すしかないものだとそう思いますし、親としては必要な時に役に立てたらいいなと願います。自分の居場所を探すには、なんといっても自分を好きになることそして自信を持つことから始まるのだと思います。そう考えると、又、やはり幼児期の大切さに繋がっていくのです。