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絵画について「聞いてください!」

神谷悦子


子ども達が、いつも、こいのぼりや母の日等行事の時に色んな作品を持って帰っています。もちろん家に持って帰った時には出来上がった物なんですけど、その作品を作っている時が、一番お見せしたい部分でもあるんですよね。この前は母の日のプレゼントを持って帰ったわけですが、作りながら色んな話をしているんですよね。眼鏡をかけているとか、髪は長いとか短いとか。そして話を聞くと、絵の中には色んな意味がある様で、いつも「あーそういう事かー」と納得してしまいます。私は、昨年度ひよこ組担任だったのですが、その時に花火の絵を描きました。皆色んな色を使って綺麗な花火が出来上がっているようでした。見ていると、一人の子が綺麗な花火の上を黒でいっきに塗りつぶし始めました。「えっ?」と思い、とっさに「何をしているの?」と声をかけたと思います。するとその子が、「もう花火は終わったったい!」と言いました。花火が終わってしまい、又夜の真っ暗な空に戻したんでしょうね。綺麗な花火を塗りつぶしてしまうのは、勿体ないなあ…と惜しい気持ちもあったのですが、満足そうに描いている顔を見ていると、一人一人にイメージするものがあるんだろうな…と何も言えなくなってしまいます。できあがりは勿論真っ黒でしたが、皆の作品を並べて見ていても、その過程を見ているだけに思わず笑ってしまいます。やはり作っているところを見ていたからこそ、おもしろいなあと見えるんでしょうね。こんな時には、おうちの方にも「この作っている時を見ていてほしかったなあ」と思うんですよね。こういう行事の作品でなくても、よく子ども達は、自由遊びの時に見つけた物だとか作った物や描いた絵等を持ち帰ると思います。多分お迎えに来られた時や、バスから降りた瞬間に、手にしている物を見て「何だこれは?」と思われる事はよくある事かな?と思います。でもそれは、一日中必死で探したダンゴムシであったり、何度も何度も砂をふるってできた白砂だったり…、様々です。ちょっとその手に持っている物の事を尋ねると、嬉しそうに話をしてくれます。数人いたら大変なことになって、エプロンをあちこちから引っ張られながら、誰の話から聞けばいいのか分からなくなってしまいます。今度、もしも子どもが持って帰ってきた物があったら、その事について話を聞いてみて下さい。色んな話が聞けるんじやないかなと思うのですが…。