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楽しい魚釣り

宇梶二美


 もも組の男の子がソフトブロックで船を作っていた。男の子が赤いビニール袋の切れ端を持って「金目鯛がつれたよ!!」と言っていたので、本格的な釣り気分を味わってみようといつもの広告紙で作る巻き巻き棒を少し長めで柔らかめに作った。一番に私が船に乗り、棒の先に見えない餌をつけて海にエイッと投げ込んでみた。「魚釣れるかなあ…」と一秒もしないうちに大きな魚がくいついてきた。重たいのに簡単に釣れた。釣られた魚は嬉しそうにニコニコしている。よし、塩をつけて塩焼きだ ムシャムシャ食べて、又海に戻す。「魚は餌だけとって逃げちゃうこともあるんだよねー」と言いながら、又「ポーン」と海に竿を向けると、またもや大きな魚がくいついてきた。「オー 大物が釣れたぞー よいしょよいしょ」ところが、今度は餌だけとって逃げられた。大袈裟に「くそー 逃げられたー くやしい!!」と言うと、逃げた魚が海の中でニコニコしている。遊んでいると、次から次に船の上の仲間が増えるし、海の中の魚も増えていく。さくら組の女の子が二人やってきて海の魚になった。ウミヘビ、タコ、イカ、クラゲ、おいしく食べたり、黒い炭をかけられたり、そうしていると今度はなんとイルカがやってきて大きくジャンプをしながらのショーを見せてくれた。そして私を背中に乗せてくれ、海のお散歩に連れて行ってくれた。カメラを持っていた男の子に記念写真をとってもらった。そうしていると夜になり、今度はなんと人魚姫に会えた。人魚姫が、泳げないで何度もおぼれていた私に泳げるようになるお薬をくれた。人魚姫とも記念写真をとってもらい、無事もも組の島に帰ってきた。それにしても子ども達からでてくる想像の世界は果てしなく、大人になってしまったものには、とても考えられない世界がいっぱいだなあと改めて感じる。もも組の部屋の海で遊んでいたさくら組の子ども達が、「楽しかったねー」とさくら組へと帰って行った。なかなかいい遊びの時間になったなあ…。