2020年7月18日(土)にリモート保育実践発表会を行いました。
新しい試みであり、これからの保育研修あり方として、いろいろな可能性を感じました。開催してから気づいたことがいくつかありました。個人的な感想でしかありませんが体験したことをまとめてみました。使用した機材や配置、主催者の振り返り、アンケート結果を掲載しています。少しでも今後の参考になれば幸いです。

「リモート保育実践発表会」を開催して 主催者の振り返り

保育実践発表会 2020.7.18 アンケート結果



このページの以下のブロックは、終了した実践発表会の案内ページです。


お申し込みいただいている方へ
明日7/14に参加URLを記載したメールを送信します。メールが届かなかった方、申し込み時のメールアドレスの記載が間違っていたか、受信設定によって迷惑メールになってしまった可能性があります。確認して、もう一度お申し込み、お願いいたします。

幼児教育・保育に携わる皆様へ 小学校 保幼小連携担当の先生方へ

Zoomによる保育実践発表研修会のお知らせ

ビデオ会議アプリZoomを使用した実践発表の自主保育研修会を企画しています。コロナ禍にともない、多くの教師研修会等が中止になっている現在、ネットを利用した新しい研修会の可能性を試みたいと考えています。どうぞお気軽にご参加ください。(一般の参加者が映像に映ることはありません)ページ下部の申込みフォームから応募をお願いいたします。

日時 2020年7月18日(土)午後14時から15時5分  オンライン形態による実践発表研修会


「主体的・対話的で深い学び」
への試行錯誤 〜 雛人形協同製作における実践 年長組

立つかな

近年、幼児教育・保育から学校教育までアクティブ・ラーニングの重要性が語られています。本園では2013年から「協働的活動」として、約2週間にわたる「年長組 雛人形協同製作」を行ってきました。今年の2月で8回目となりました。その間、改善を重ねてきました。

子どもたちが「これどうしたらいいかな?」「こんな方法があるよ」と工夫、相談・協力しながら粘り強く製作に向き合うために、どのような環境構成が必要か?

「見通しを持って計画的に動くこと」。保育者が示せばその通りに動くかもしれませんが「子どもの主体的な行動」を引き出すには、どのような環境構成が必要か?

子どもたちが、その事柄について、どのように感じているかを捉えて、保育を考えて行くことが大切と思いました。

「学びに向かう力」を引き出す環境構成

「雛人形を綺麗に作るため、できるならばセロハンテープを見えないようにする」

ある年から、この課題を子どもたちに伝えました。私たちが思う以上に子どもたちはこの課題を受け入れ、挑みました。前年度に年長組が作った「すごい雛人形」の印象があり、「自分たちも」という気持ちが挑戦する意欲を生み出しているようにも感じます。
友達が完成すると「できたの!?すごい」と、拍手する姿が見られました。「自分も」とクラスの中での役割・責任を感じ、活動に粘り強く取り組む態度が生まれました。

「テープ」の課題が、「認め合い」「クラスの中の役割」「粘り強さ」にまでつながることは、予期しなかったことでした。活動の中の様々な要素、子どもの思い、改善点が繋がり、アクティブ・ラーニングが形作られてきたと感じています。
保育者が「主体的・対話的で深い学び」に向かって試行錯誤した実践を報告します。

主題

「主体的・対話的で深い学び」を生み出すための環境構成、言葉かけ、配慮事項について

キーワード

「子どもの主体性を引き出すための教師の言葉掛け・環境構成」
「振り返り」と「見通しの持たせ方(状況の見える化)」
「課題を解決する方法を見つけるための環境構成」
「足場かけ」

実践発表概要 年長組「雛人形協同製作」

【クラス】  年長組 15名 男児9名 女児6名 (2019年度)

【活動内容】 様々な素材を使った雛人形七段飾りの協同製作。期間は2週間。時間の使い方は基本的に子どもたちの自由。

【時期】   2020年2月18日〜3月3日

【活動場所】 お遊戯室※この期間、他のクラスと調整して使わせてもらうようにしました。

育者の関わり・言葉かけ 〜発表内容より抜粋

【保育者の言葉掛け】〜課題にぶつかっている時、子どもと子どもを繋げることを意識した。2012年度~2014年度

「~で困ってるんだけど、一緒に考えてくれる?」
「A君が得意だから聞いてみるといいかもね」

【反省】
保育者の「繋げようとする意識」が強くなってしまったため、
子どもが必要としていない時に友達と繋げようと声をかけていると感じたことがあった。

【改善】2015年度
保育者の関わり方の意識を変える。

「何か困ってる?」等
子どもが自分で困っている事など言葉にする事で
自分から聞こうとする気持ちを持って繋げられるようにする。

【環境の協奏】2018年度
2018年度からドキュメンテーションを提示する。子ども達はそれを見ることが多く、友達の作り方を知る機会になっている。

同じ作り方で作ってみたり、分からない時はその友達に自分から聞いたりする姿が増えてきた。教師の言葉掛けの機会が少なくなってきた。


実践発表会

日時  2020/7/18(土)午後2時から3時5分まで
形態  テレビ会議アプリZoomを使ったオンライン研修
参加費 無料

参加対象者

幼児教育・保育関係者、小学校 保幼少連携関係者、「主体的・対話的で深い学び」に関心のある方

タイムテーブル(予定)

14:00~14:30 実践発表
14:30~14:40 質疑応答※ 
 ※参加者人数によっては行わないことがあります。ご了承ください。
14:40~15:00 外部講師による講評(予定)
15:00~15:05 閉会挨拶

参加申し込み

参加希望者は事前登録が必要です。
下記の申込みフォームから応募をお願いいたします。
一般参加者が映像に映ることはありません。(※質疑応答で発言を希望されるとき、ビデオをONにしていただくことがあります)

参加申込みフォーム 兼 質問フォーム

    後日、ZoomのURLを登録いただいたメールアドレスに送信します。「~@kazenokao.net」からのメールが届くように設定をお願いします。
    7/16までにメールが届かなかった場合、迷惑メールなどになってしまったことが考えられます。設定等を変更して、もう一度申し込みいただくか、ご連絡ください。


    雛人形協同製作活動について

    年長組3学期、身近な廃材・素材を使って、実際の七段飾りの雛人形と同じ大きさの雛人形を作る2週間の継続した協同製作です。この期間、朝の集まり、お弁当、帰りの集まり以外、子どもたちに時間の使い方を自由にしています。

    2013年2月に1回目を行い、今年の2020年2月で8回目となりました。2013年度 教師研修会の分科会を担当することになり、その時いただいたテーマが「協働的活動」でした。発表の準備として年度当初からの子どもたちの社会性の育ちを検討し、今後、望む姿を捉えるには、小学校直前の育ちも考慮し、活動を設定したほうが良いと考え、始まったのが雛人形協同製作です。

    2016年2月の取り組みは「第7回幼児教育実践学会」において「遊び仲間の形成と協働的な活動」というタイトルで口頭発表をしました。この時は、年長組の1年間の育ちと卒園直前の「協同的活動」の姿をテーマにしました。

     今回は、「主体的・対話的で深い学び」になるために、毎年少しずつ改善してきた活動そのものをテーマにして発表することを考えています。