ドッジボールの一番大事な時間は、ボールを投げる前にある ― 足場かけを考える9

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ドッジボールの一番大事な時間は、ボールを投げる前にあります。年長組の2学期後半から3学期にかけて、子どもたちは自分たちでコートを作り、チームを分け、外野を決め、ジャンケンをするようになります。
真ん中の線を引くために、並んで歩幅を数え、割り算で真ん中を出す。
「外野はいやだ」と言う年下の子がいれば、年長児がそっと代わる。
始まりの言葉が恥ずかしくて言えない年少児がいれば、誰かが代わりに声を出す。
でも、最初からこうだったわけではありません。
はじめは保育者が「人数、足りないね」「どうする?」と今の状況を言葉にして、子どもたちに返します。答えは先に言いません。
くり返すうちに、「タイム、どうする?」と子どもたち自身が問いかけるようになり、保育者は少しずつ引いていきます。
いつ関わり、いつ引くか。その見極めが、保育者の大切な仕事です。
ドッジボールの中には、投げる・捕る・かわす、ルール、数える・測るといった「できるようになること」と、思いやりや気持ちの調整のように「大人になっても伸び続けること」の両方があります。
遊びは、人と共に生きる力を学ぶ時間です。

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