水族館の光 ― 楽しそう。でも、何かが違う ― 足場かけを考える7

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保育室の壇の下で、懐中電灯と色水を使って遊んでいた子どもたち。暗い場所にぼんやり広がる光を見て、「水族館みたい」という言葉が出てきました。
保育者も呼ばれましたが、そこは大人が入るには狭い場所でした。一緒に試したり、必要なときに手を貸したりできるように、壇の外に段ボールで遊ぶ場所をつくりました。
子どもたちは光を当て、素材を置き、色水のボトルを並べて、きれいな空間を作っていました。
けれども、その姿を見ながら、保育者は感じていました。
「楽しんではいる。でも、この子が求めていたものとは、何かが違うのかもしれない」
やがて段ボールは使われなくなり、子どもたちは再び壇の下へ戻っていきました。
光の遊びへの関心は続いていました。戻った先にある暗さや、空間に広がる光。その感じが、子どもたちにとって大切だったのかもしれません。
そこで保育者は、二つの机を使い、周りに布をつけました。子どもが楽しんでいた暗い空間を、保育者も一緒に入れる場所につくり直したのです。
その場所で、光といろいろな素材を組み合わせる遊びが続きました。やがて、光が当たるときれいに見えるクラゲをつくり、水族館に合うBGMもつくるようになりました。
今回の足場かけで注目したいのは、机に布をつけた工夫と、そこに至る保育者の判断です。
子どもが活動している。その姿の中で、何を楽しみ、何を実現しようとしているのかを考える。用意した環境が、それに応えているかを問い直す。
「何かが違う」という保育者の感触と、その後の子どもの姿を見て、もう一度考える。
自分の援助も見直しながら環境をつくっていくところに、保育者の専門性が表れていると思います。

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