雛人形協同製作
「いっぱい日がたって、時間がかかって作るんだと初めてわかったよ」
帰りの会で、そんな感想が聞かれました。
現在、遊ぶ時間、製作の時間、自分で管理しながら着々と協同製作が進んでいます。
いまどんな状況か知らせるための環境づくりも大切です。
見通しと作業の量を「見える化」しています。


今日は暖かく、砂場でダイナミックな遊びが繰り広げられていました。

卒園前の年長組の大仕事です。
木の柵を作っている場面、よく見ると素晴らしい技法を使っています。
はじめに色画用紙に折り目をつけて切り込みを入れたところ、
格子にならず横の棒部分がない状態に出来上がってしまったそうです。
そこで困っていると、友達がアドバイスをくれました。
「折り目を増やして切る」見事に格子になり木の柵が出来ました。
この技法を知っていることよりも、
以前覚えた技法を使ってみようとか、アドバイスのやり取りなど、
そういうことを体験できることが、子どもにとって大切な環境と思うのです。
今、教育の中で求められている、駆動する知識、学習の転移、深い学びが
見られます。
雛壇に残ってるまだ製作に取りかかっていない人形や道具等を
二人の子どもが数えていました。
ある子が数えると17。
もう一人が数えると16。
合わないので、もう一度数えますが、やっぱり17と16。
お互いに数え直し、何度も繰り返します。
どこが違うのか検証しはじめます。指を指しながらお互いに見えるように
確認して、数えていきます。そして、
ついに屏風の数え方(1と数えるか、2と数えるか)が
お互いに違うことを突き止めました。
「対話的で深い学び」です。
雛人形協同製作は単なる「協同製作」ではなく、この活動を通して、
様々な体験をしていく活動なんだと改めて思いました。