年中組の缶蹴り

鬼決めジャンケンをしようとしているところ

先日遊びの時間、年長組のケイドロに入れてもらって
スリル満点で刺激的な遊びの世界を体験した年中組。

それに刺激を受けたかどうかは定かではありませんが、
「俺たちもそろそろ缶蹴りでもやってみようぜ」と、
言葉はありませんがそんな雰囲気で子どもたちが集まって、缶蹴りが始まりました。

先日、新聞に「小学生の暴力 過去最多 低学年で顕著」と記事にありました。発生件数のグラフと、どこかの校長先生の「感情言葉にできず行動へ」という発言が見出しになっていました。

「暴力が多くなっているのか」と印象を持ちますがよく読むと、文科省担当者が「これまで見過ごしていた暴力を学校が積極的に捉えるように指導した」とあるので、書かれていることは慎重に受け止めた方が良いように思いました。

それでも「感情言葉にできず行動へ」は幼児期前期の課題です。この時期、「良い子」を強要されたり、みんなとの遊びの中でいろんなトラブルを経験しなかったら小学校低学年でも「感情言葉にできず行動へ」となるような気がします。楽しい遊びと、それがつまらなくなる体験、そこへの保育者の適切な関わり。それが幼児教育の大切なところです。

年中組の缶蹴り。
まだ保育者の援助を必要としますが、それで良いのです。
鬼に見つかれば怒りますがそれで良いのです。
缶を蹴ることができないとやめたくなりますがそれで良いのです。

年長組のようにうまく遊びを進められませんが
うまく遊びを進めることが目的ではありません。
この時期のトラブルが子どもたちを育てます。
育ち合い、真っ最中です。