DVDごっこランド完成

表現活動の行事 「DVDごっこランド2019」

ごっこランド2019のDVDが完成しました。
これでこのプロジェクトが一区切りつきました。

DVDを子どもたちはどのように見るのかとても興味深いです。

ごっこランドは子どもたちの何を育てるのか?

当日の様子から、想像力、集中力、その他、年長組は協力する態度など、
子どもたちが力を発揮していることは感じられます。
ごっこ遊びが育む力をエビデンスに基づいてきちんと書かれた文章に
最近、ようやく出会いました。

「思いどおりになんて育たない: 反ペアレンティングの科学」
アリソン・ゴブニック著 森北出版

・ごっこ遊びは他の可能性を考える力と結びついている。
・認知機能や実行機能と関連性はない。
・学校で習うような学業スキルを向上させる証拠はあまりない。

著者の推論

・仮説を立てて、それが本当だったらと考える力と似ている。(多元宇宙があったら。宇宙定数があったら)
・心の理論と呼ばれるものとの結びきが考えられる。(他者の心の動きを理解すること、ものの見方、感情、信念を理解する力など)
・新しいものを発明するなどして世界を変えたいと思うならば、違う世界を想像し、仕向ける力が必要。その力。

以上、抜粋して要約

これらは非認知能力と重なります。

少し前、保育者養成の短期大学で話をする機会をいただきました。
その時、ごっこランドのダイジェスト映像を見てもらいました。レポートからたくさんの学生が関心を持ってくれたことがわかりました。その中で「日頃の保育で主体・対話的活動を行っているためか、勝手に行動したり、戸惑っている子どもの姿が見られず、一人一人が生き生きと楽しむ姿が見られた」と書いてくれた学生がいました。

これは最近、私がごっこランドに対して、ぼんやりと感じていることです。
実験では「認知機能や実行機能と関連性はない」そうですが、暗黙のルールを理解する力、勘の良さ、状況・場を読む力などを私は感じるのです。

これからもごっこ遊びやごっこランドについて、勉強していきたいと思っています。