「落書き」と「作品」の間

中庭のデッキ沿いに「お絵かきの壁」があります。ドキュメンテーションで役目を終えた広用紙の裏紙を貼っています。基本的に自由なお絵描きの場ですが、保育者が何も関わらないと、「大きな紙でなくてもよかったかな」という絵になります。裏紙とは言え大きな紙ですからそう簡単に用意できない環境です。「広い紙」ということに相応しい活動を目指したいところです。ここで必要なのは環境を構成する保育者の役割です。

「お絵かきの壁」

 この日、大きな紙を貼っていると年中組の子ども達が集まってきました。「何描くの?」と子ども。私が「百階建ては?」と言うと。「いいね」と子どもたち。「家」や「ホテル」というテーマは製作活動で取り組んでいたり生活経験があるためか、思い思いに描き始めました。友達と一緒に描きやすいテーマなので協同絵画にもなりました。仕上がりに子ども自身も満足感を感じる作品となりました。

“「落書き」と「作品」の間” の続きを読む