心の中で雛人形が動き出すように

年長組 雛人形協同製作2021が始まりました。

本日は、主体性や意欲をより引き出すため、導入的の活動。
今年から新しい取り組みを加えました

・子どもたちと一緒に七段のひな壇に飾る。

自分達で飾ることで「誇り」や「丁寧」に扱うことを感じて欲しいと思いました。

・iPadを使って、写真を撮る。

写真を撮りながら人形を観察したり、親しみを持つ体験になればと思いました。

 子どもたちが撮影した写真を見ると、左右対称の飾り方を意識した写真を撮ったり、上から下に段々降りてくる写真を撮ったり、アップだったり、子どもたちの様々な視点を感じることができました。

子どもが撮影した写真

・測る

定規や巻尺を用意し、雛人形を測ってみました。

同じ三人官女でも、立っている人と座っている人がいること。刀の長さが人形によって違うことに気がつきました。「上の段にいる人形の刀が長い」「一番偉そうだから長いのか」「強そうだから長いのか」などの言葉が聞かれました。

・物語を生み出す

人形の役割や並び方を説明したり、問いかけたりして、子どもたちの心の中で「雛人形たちが動き出す」ことが本日のねらいでした。

子どもたちの発言から、雛人形たちが動き出した様子が感じられました。

「三人官女は御内裏様のお世話をする人だよね。お雛様をお世話する人はいないの?」

「男の人は自分できない人が男の人だから、女の人が自分でできる女の人だから、男の人には手伝う女の人がいるんじゃじゃない?」

嫁入り道具の説明の時。「どうやってもってくるの?」「あの馬?」

おかごは「昔のタクシー」

「ここは最初、御内裏様のお城?」「御内裏様は真ん中にいたのかな」

「ここに引っ越すときに結婚したのかな」

多様な体験からひとつでも興味を持ってそこから主体性が生まれてきて欲しいと願った活動でしたが、全員、主体的に参加する姿がみられました。本日の積極的な態度がそのまま製作活動に繋がるのか未知数ですが、本日の活動はそれだけで、多様な活動を通して、また友達の様々な発言に触れながら心に何か染み込む体験になったように感じました。