せみとりで学ぶこと

園庭の木でセミ捕り。
A児がアミで捕まえようとしましたが、逃げられてしまいました。
それをB児が責めます。
B「Aが下手くそだから逃げられた」
それを聞いたC児がC「人のせいにすんな!」と一喝します。
B「だって触りたかった〜」と嘆きます。
私「でも失敗して責められたら怖くてセミ捕りできないよ」(その子の思いを受け止めてもよかったかなと後で反省)

みんなぞろぞろと上を見ながらセミを探し続けました。
数分後、幹の高いところにいるセミを見つけました。
棒をつけて高所でも届くようにしたアミでDが捕まえようとしますが届きません。
背の高い子に次々交代しましたが届きません。

誰かが「先生じゃないと届かないよ」と言って私にアミが回ってきました。
みんなが見守る中、私はアミを持って手を伸ばしました。
届きそうでしたがセミに逃げられてしまいました。

すると子どもたち。見なかったことにしたかのように、誰も何も言いません。
さっきの件があったからか、残念な態度を出さないようにため息さえも我慢しているようでした。その態度がちょっと面白かったです。

その後、2匹捕まえることができました。その度に「アブラ(セミ)だ!」「クマ(セミ)だ!」と瞬時に見分けていました。片付けの時は、セミを逃していました。魅力的な虫は、子どもたちを真剣にさせるように思います。それぞれが真剣な思いで集まってくるから、自然から学ぶことの他、その集団での育ち合いも尊いものになるのかなと思った出来事でした。

    (1)健康な心と体

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