ただの泥遊びに見えますか? 実は高度な実験中

一見すると、泥で遊んでいるだけに見えるかもしれません。

実はこの瞬間、子どもの頭の中ではすごいことが起きています。

3歳頃までの「砂や水に触れて気持ちいい」という感覚的な遊びから、

年長児(幼児期後半)になると、遊びの質が劇的に進化します。

それは、

『意図を持って環境を操作し、結果を観察する』という、実験的な遊びへの変化です。

写真のシーン

雨樋(あまどい)の傾斜を作り

「水はどう流れる?」

「砂でここを止めたら、水圧でどうなる?」

偶然楽しんでいるのではありません。

観察し、「自分の意図(仮説)」を持って、

環境をコントロールしようと挑んでいるのです。

これこそが、科学者やエンジニアが持っている

「科学的探究心」の原点です。

小学校に向けて「勉強は机の上でするもの」と焦る気持ちも、親心だと思います。

でも、本当の思考力(制約なしスキル)は、

こうして自分の手で環境を操作し、試行錯誤する現場でこそ、太く育ちます。

「遊びの中の学び」

地域の大人がそうやって温かい眼差しを向けるだけで、

幼児期の子どもたちの自己肯定感(ウェルビーイング)は守られ、

確かな知識の根っこが、ぐんぐん伸びていきます。

私たちは、この時期にぐんぐんと混ざり合って伸びる(制約ありスキル)と(制約ありスキル)を大切に育てています。