さくら組ハウス (年長組)

「幼児期の終わりまでに育ってほしい姿」との関わり

「幼児期の終わりまでに育ってほしい姿」というものが幼稚園教育要領にあります。
これは、個別に取り上げて育てるものでもなければ、到達目標でもありません。

幼稚園の教師が適切にかかわることで、幼稚園の生活の終わり頃にみられるようになる具体的な姿です。

「もしこの姿が見られれば、今までの園生活の中で資質・能力を育てようとした保育内容は上手くいってますよ。見られなければ、教師の関わり方や環境構成などを見直しましょう」というものです(と私は理解しています)。

年長組の担任が「牛乳パックの家づくり活動」を「幼児期の終わりまでに育ってほしい姿」を使って掲示物にまとめました。画像ですがご覧ください。非認知能力・認知能力、絡み合った面白い活動となりました。(後日、Blog記事にして再掲します)

牛乳パックのご協力、ありがとうございました。


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私(園長)の印象に残ったところ。

「道徳性・規範意識の芽生え」
完成のイメージをみんなで決めたことで、実現するにあたってやり方を守る必要性が生まれ、規範意識が芽生えるというところ。「規範意識の芽生え」を育んでいく環境がここにあもあるのか!という小さな驚き。

「自立心」
牛乳パックをまっすぐにしないと上手くいかない。そのために、自分たちがしなければならないことを自覚すること。
知識技能の基礎と非認知能力のつながり。

「動物の行進」 ストレッチ体操

数年前に幼稚園で制作したストレッチ体操「動物の行進」の動画に
動物たちのイラストを追加して活動しやすくしました。
少し音も修正し、再アップしました。
この体操は2歳児の未就園児サークルでもよく行いますが、楽しんでしてくれます。

イラストはAdobe FrescoというiPadのアプリを使って描きました。
水彩や油絵の再現がすごくて、もし、子どもに使わせられる環境ができたとしても、使わせて良いものかどうかためらってしまいます。今、時々保育室で使っているお絵描きアプリでは、そんなこと思わなかったのですが。
作品や絵画表現そのものよりも、水彩の滲み具合が、あまりにも本物に似ているので頭が追いつかなくなります。技術の進歩を消化するのに少し時間がかかりそうです。
これは目的の問題で「表現の痕跡」を感じることや「自由な表現」がねらいの活動では適切な教具となり、「感じる・気づく」など「知識・技能の基礎」を養うには実際の体験がふさわしいとなるのではと考えます。Adobe Frescoは描画アプリですから罪はありません。実際に「 Fresco」を子どもに使わせることは予算の問題で当分できませんが、
大人が使うものならば、以前なら何日もかかっていた作業が半日で終わらせることができます。

3D空間はAppleのMotion
画像編集はPhotoshop
動画編集はFinal Cut Pro
音楽制作はLogic

体操そのものは、いろいろなストレッチ運動の書籍やDVDを見て、お遊戯室で先生たちと実際にやりながら、子どもたちにできるものを絞り込んで行きました。

物語で遊ぶ「かえるくんとさくら組の神隠し」実践記録3

実践記録2の続き

実践記録1はこちら

年長組は「千と千尋の神隠し」を元にしたストーリーで遊びました。子どもたちは事前に内容を知りません。活動は今まで保育や遊びの中で行ってきたもので構成しています。
以下、解説を交えてレポートします。

千と千尋の神隠し
クロカゲリン に気がつかれないように!

ロープの術は運動遊び。
気がつかれないようにカオナシ までたどり着くのは缶蹴りの缶を蹴るのと一緒!
子どもたちの大好きな忍者ごっこのような遊びです。
河の主が心付けにおいて行ったニガダンゴをカオナシ に食べさせて、飲み込まれた千尋を助ける任務です。

千と千尋の神隠し
千尋、救出!

千尋がカオナシ からでてきました。
「カオナシ を助けるにはバルーンエネルギーが必要」と千尋。
「みんな得意だね、頼んだよ」と先生。
「バルーンエネルギーが上手くいくように。千尋と先生とぼくは、クロカゲリンがこっちこないよう見張りに行きましよう」とかえるくん。

そして、「さ」組だけになりました。

千と千尋の神隠し
「せーの!」

バルーンを上に飛ばすには、タイミングを合わせる必要があります。声をかける先生はいません。子どもたちだけで、友達の様子を見て、息を合わせて掛け声をかけます。中に入ったら楽しいという気持ちを抑えて、「みんなといる自分」ということを感じる年長組の育ちが必要な場面です。

千と千尋の神隠し
バルーエネルギーの爆風

バルーンは大成功!
何もかも飛んでいきました。そして静かになったカオナシが近づいてきました。
「遠くの静かな場所に連れて行っておやり。3本目の木が過ぎたところの駅で降りるんだよ」と銭婆。
みんなで電車に乗りました。

千と千尋の神隠し
電車のシーン

窓の外に流れていく木を数えます。
子どもたちはあまり活動しませんが、物語をしめくくる重要なシーンと思っています。
電車から降りて、かえるくん・カオナシ と静かにさよならする「さ組」。
そして片足ケンケンをしてお家の人たちのところに向かいます。

千と千尋の神隠し
ケンケンでおうちの人のところまで

「お家の人のところで『ただいま』と言う。『おかえり』という声が返ってきたら、術が解けてお前たちも元に戻っていいるだろう」と銭婆。
この『おかえり』は事前にお願いしていませんでしたがみごとな保護者たちでした。

千と千尋の神隠し
「みんなありがとう、いくね」

お父さん、お母さんに呼ばれて自分の場所に戻る千尋。
活動だけを考えるといらない場面ですが、「心の空間」を作るならばこういうことを大切にしなければならないと思っています。あんまりこだわりすぎると人に迷惑かけてしまうのでほどほどにしないといけませんが。これは保育も一緒で、どこまでディテールを丁寧にできるかが大切と思っています。

千と千尋の神隠し
振り返る千尋

最後のこだわり。視線をどこに持っていけば、いままでの出来事を振り返っているように見えるのか、千尋役に何回かやってもらって作りました。