雛人形の物語

雛人形協同製作2021(年長組)

本日は、平面の雛人形製作。よく見て大きさ、高さを意識して雛人形をクラス全員で描き、みんなで完成させる活動。同じものを描いてしまって、人形がいくつも出来てしまうことも、保育の機会。この経験を次の立体製作に活かしていきます。

子どもたちが撮影した写真

雛人形の物語

2/10に行った「飾る」「測る」「撮る」「問いかける」の活動、
2/12に行った「並び方ゲーム」「名前・どんな仕事をするのかの話」という導入の活動は
子どもたちの中に「雛人形の物語」を作り出すことがねらいの活動でした。「子どもたちの中にリアルな雛人形が動き出したのかもしれない…」と思われるエピソードがありましたので紹介します。

2/12 子どもたちが撮影した写真をテラスに貼り出す。張り出した写真の前で年長児が保育者に「若者」と「お内裏様」の刀の鍔の形が違うことを教えてくれる。「お内裏理様のは穴が空いている」。若者と老人の鍔は穴は空いておらず独特の形状をしている。その子は若者の刀の方を気に入っている様子。

2/15

ある子が三仕丁がわらじを履いていることに気づく。そこから三人官女は履いていない、随身は履いていると気づいていく。どうして履いている人といない人がいるのかという話になり、男の人が履いているんじゃないかという意見が出る。そこで、五人囃子(男の子)を持っていくと履いていない。五人囃子は子どもで着物が大きいから履いてないという意見。三仕丁は掃除をして、随身は戦うから靴を履いている。

実際にこの丁寧な視点や考察が製作活動にどのように影響するのかまだ分かりませんが、製作しながら想像が湧き上がってくることで豊かな活動になればと思っています。