自分たちで進める

自分たちで遊びを進める「年長組」と「年中組」のドキュメンテーションです。どちらも子どもたちが遊びを進めていますが、
子どもに合わせて保育者はそれぞれの関わりをしています。

【保育者の関わり】

・年長組 この場面、少し引いた位置にいます。この行動も「子どもたちの育ちの場」を作る「環境構成」といいます。
・年中組 子どもたちと一緒に作りかけの雨樋遊びができる場所・道具を用意します。保育者は子どもたちが集まってくる予想して、遊びが始まるを環境構成しています。

【主な育ちの姿】

・年長組 数種類の遊びの楽しさを1日で味わうために計画を立てています。「思考力の芽生え」にもなります。数人で遊ぶことで味わえる楽しさを感じているようです。その他「心と体の健康」「自立心」「協同性」「道徳性・規範意識の芽生え」「数量への関心・感覚」「言葉による伝え合い」を育んでいく体験となります。

・年中組 水の流れを目で楽しみ、水の音を聞き、感触等を味わいます。その場に集まって、数人で何かをする楽しさを感じているようです。その他、「思考力の芽生え」「言葉による伝え合い」「協同性」「心と体の健康」「自立心」を育んでいく体験となります。コンテナの高さは「数量への関心・感覚」、雨樋の角度と水の流れ方は「力」の計算を学ぶ時に結びつく体験となるかもしれません。

自分たちの力で

さくら組(年長)2023.7.13

 雨あがりの外遊び。

「缶蹴りする人~‼︎」と声をかけると色々なところから「するする~」と仲間が集まってきます。そして缶蹴りが終わると「缶蹴りが終わったらドッヂボールするって決めてたの」とドッヂボールの準備が始まります。自分達で線を描き、チーム分けをしてから外野やボールジャンケンをしてドッヂボールが始まりました。

 これまでは保育者と一緒に進めていた子ども達ですが、最近保育者がいなくてもみんなで声を掛け合って進めるようになっています。

 

 5月頃は外野を決める時などチームの仲間が全員いなくても進めていましたが、それが少しずつ「みんなでジャンケンしよう」とチーム(少人数)の仲間でという仲間意識が芽生えてきたなと感じていました。そこからは、チーム全員が集まるように声をかけて準備を進めています。

そして、7月頃から「ドッジボールする人~」「線引こう!」「1人じゃ重いから持ってくれない?」と全体に声をかけ遊びを進めていくようになっています。

 仲間意識の矢印がチームという少人数から全体に広がっているような気がします。

普段の遊びの中や、七夕の映画作りの経験から友達と一緒に何かをする楽しさを感じたり、自分達の力で進めていく楽しさを今、十分に感じているんだろうなと思います。