9mを残すという足場かけ -足場かけを考える1

~モノが子どもに働きかけ始めるとき

9mを残すという足場かけ ~モノが子どもに働きかけ始めるとき 

「プテラノドンって、どれくらい大きいんだろう?」

「恐竜を作りたい」という子どもたちが図鑑を調べていると、

プテラノドンの大きさが「9m」であることが分かりました。

そこで保育者が、

「9mって、どれくらいなんだろうね?」

子どもから「メジャーで測る」という考えが出てきました。

実際に9mを測ったあと、保育者は言いました。

「分からなくならないように、残しておこう」

子どもたちは、測った9mの長さにテープを切り、その長さを残しました。

ここが、保育者の「足場かけ」。

子ども・モノ・空間の間に、さらに何かが起こり得る条件を開いておく。

残された「9m」が、今度は子どもたちに働きかけ始めます。

プテラノドンの羽を作り始めたとき、一人の子が9mのテープを見ながら、

「半分が羽の大きさなんじゃない?」

9mという「数字」だったものが、実際の長さをもった「モノ」としてその場に残ったことで、

新しい考えが生まれました。

保育者がしたのは、子どもから生まれた問いや考えが、モノとして環境に残るようにすること。

そして、そのモノが今度は子どもたちに働きかけ、次の問いや考えを生み出していく。

保育者が働きかける。

とっても意味のあるモノが生まれる。

そして、モノが働きかけ始める。